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数学
郡山校 中野
数学コラム
突然ですが、3桁の数字を頭に思い浮かべてください。
どんな数でも構いません。ただし、111や222のような、すべての位が同じ数字は選ばないでください。
思い浮かべましたか?では、紙と鉛筆を用意して、次の操作を実行してください。
①3桁の数字を、大きい順と小さい順に
並び替えてください。
②大きい方から小さい方を引いてください。
➂出てきた答えに再び①、②の操作を
実行し、同じことを繰り返してください。
例を挙げてやってみましょう。
103という3桁の数字を思い浮かべたとします。
① 103を並べ替えると、大きい順は310、
小さい順は013(13と同じ)になります。
② 大きい方から小さい方を引きます。
310-013=297
➂ 出てきた答えに同じことを繰り返します。
297を並べ替えて、972と279
972-279=693 693を並び替えて、
963と369
963-369=594 594を並び替えて、
954と459
954-459=495 495を並び替えて、
954と459
954-459=495 495を並び替えて、
954と459
954-459=495 495を並び替えて・・・
・・・・・・ってあれ?
操作が495でループしてしまいました。皆さんも495になりましたか?
実は、この操作を繰り返すと、どんな3桁の数字(111などのゾロ目は除く)も必ず495で操作がループするという法則があります!
この495という数字には「カプレカ数」という名前がついています。
3桁のカプレカ数はこの495の1つだけです。
なんとも不思議な数字なのです。
そして、4桁のカプレカ数も1つだけ存在します。
カプレカ数は上と同じ操作をすれば見つけることができます。ぜひ、自分の手で4桁のカプレカ数を発見してみてください。