ここから本文です。
国語
富雄校 常田
みんなで投稿 発見575
みんなで投稿 発見575
たくさんの投稿、ありがとうございます。子どもたちだけでなく、先生やお母さんからも、５７５をいただきました。
それでは、特選の発表です！
友だちと
遊びつかれて
初もうで おタイガ
三が日が過ぎ、久しぶりに友達と外で思いきり遊んだのでしょう。耳は真っ赤、白い息で笑いながら休んでいる子供たち。だれともなく「初もうででもするか」ということになりました。神社仏閣の多い、奈良の子という感じがよく出た一句です。季語もばっちり決まっています。
ドラえもん
のび太がいない
意味ないよ はるーき
ドラえもんがいたらなあ、なんてことを考えたことがあるでしょう。そんなドラえもんに泣きつく、ドジでなまけ者ののび太くん。しかしだれの心にも「のび太」はいるはずです。そして「のび太の心がない」世界は、きゅうくつで、やさしさのない世界なのだと、作者は気づいたのです。
取り上げた二つ以外にも、ぐっとくる句がたくさんありました。これからも楽しい投稿を待っています。さて、今回みなさんにアドバイスしたいのは「よく観察する」ということです。「うれしいな」「たのしいぞ」という気持ちの表現は、俳句にはあまり向きません。心が動いたそのものを「よく見て言葉にうつしとる」ことで、「うれしい」と言わなくてもうれしさが伝わってくるような、鋭い一句になるはずです。
