ここから本文です。
英語
学園前校 河崎
アッと驚く英語の知識
英語の曜日名は、太陽系の主要な天体、あるいは神話上それと結びつけられた神の名前を反映しています。
さらに古代ローマからアングロサクソンに時が移ると、各曜日に割り当てられていたローマ神話の神々の名前が、
北欧やアングロサクソンのゲルマン神話に対応する神々の名前に置き換えられたのです。
Tuesday, Wednesday, Thursday, Fridayはそれぞれゲルマン神の名前Tiw(ティーウ)、Woden(ウォーディン)、Thor(トール)、Frig(フリッグ)に由来します。これらは、ローマ神話のMars(戦いの神マルス)、Mercury(商売の神メルクリウス)、Jupiter(主神ユピテル)、Venus(愛と美の女神ウェヌス)に対応します。Wodenはアングロサクソン神話の主神で、北欧神話の主神 Odin(オーディン)に相当します。Wednesdayの3文字目のdは後に発音されなくなりましたが、スペリングとしては残っていますよね。このdはWodenやOdinのdだったわけです。なお、Saturdayについては、ローマ神話の Saturnus(農耕の神サトゥルヌス)がラテン語のまま採用されています。また、Sunday、Mondayは、それぞれ天体としての英語名sunとmoonから作られたものです。
曜日名は、いずれも元のアイデアこそ古代ローマから借りたものではありますが、語源でみればゲルマン神名、ローマ神名、英語の天体名といった種々の要素が混在しています。