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数学
八木校 東平
数学コラム
◎現代数学の生みの親 ピタゴラス◎
ピタゴラスは、最も有名な数学者の一人で、紀元前582年にギリシアのサモス島で生まれました。
若い頃から「数」というものにとても興味を持っていたピタゴラスは、さらなる知識を求めて、島を飛び出します。
そして、20年にわたり、エジプトやメソポタミアなど各地を旅しました。旅の中でピタゴラスは、当時存在したあらゆる数学の知識を身につけます。そうして、故郷のサモス島に帰ってきた彼は、やがてイタリアに移住。そこで「ピタゴラス教団」と呼ばれる組織を作り、人々に数学を教えたり、数学の研究に励んだりしました。
ピタゴラスは、その豊富な知識と弁舌の巧みさで、多くの人を魅了。彼の支持者は600人を超えていたと言われています。
そんなピタゴラスが発見した定理がこちらです。
非常にシンプルで、わかりやすいですね。「ピタゴラスの定理」という名前がついていますが、「ピタゴラス教団」には、研究したことを外にもらしてはいけない、という規則がありました。また、研究の成果は、全員のものだと考えていたので、ピタゴラス自身がこの定理を発見したかどうかはわかりません。それでも、彼の様々な研究は、数学の理論を大きく進歩させました。ピタゴラスは、現代数学の生みの親と言っても過言ではないでしょう。
それから2500年以上経った今。
この「ピタゴラスの定理」は、中学3年生の数学の教科書で登場します。入試では必ず出題される重要単元であり、図形問題を解く楽しさを味わえる単元にもなっています。
「ピタゴラスの定理」を使った問題がどのようなものか、楽しみにしていてください。