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理科
ISJ本部 北本
わくわく科学実験
~ベンハムの独楽をつくろう!!~
『独楽』
-みなさんはこの漢字を読めますか?もちろん、「どくがく」ではありません。
《ヒント》
辞書には、「木・金属などの円形の胴に心棒を通し、それを中心として手やひもで回転させて遊ぶ玩具(がんぐ)」と説明されています。
もうお分かりでしょうか?そう、「こま」が正解です。
みなさんも一度は遊んだことがあるかと思いますが、今回のわくわく科学実験は「ベンハムの独楽」というものを作ってみたいと思います。ベンハムの独楽とは、イギリスのおもちゃ製造業者であるチャールス・ベンハムが、1895年に売り出した上面を塗り分けた独楽です。
ベンハムの独楽にはいろいろなデザインがありますが、一例として下のような図でつくった独楽を回してみると、あら不思議!何と黒い線に色がついて見えます。ちなみに右回りに回すと中心から順に赤・緑・青の円が見え、左回りに回すと、中心から順に青・緑・赤の円が見えます。
なぜ、そのように見えるかは難しい話になりますが、作り方はとてもかんたんですので、みなさんも一度作ってみてはいかがでしょうか。
【材料】
- 工作用紙などの厚紙
- じくとなるもの(マッチ棒やつまようじ)
【実験方法】
- 次のような図(どれでもかまいません)を厚紙に書き、はさみで切ります。
- 中心にマッチ棒やつまようじをとりつけます。
- これで完成!さっそく回してみましょう。
自分の目でぜひ確かめてください。
《なぜ、色が変わるの??という人へ》 │
私たちが見たものを脳の中で処理をするときには、色によって時間のちがいがあり、基本的に赤は処理に時間がかかります。
白いものを見たときには、白色は目でいったん赤・緑・青に分解されて脳へ送られています。その後、脳ではそれらを再び合わせた白色として認識しています。回っている独楽を見ると、目に入る色(白黒)がどんどん切りかわり、脳の中での色の処理が間に合わないので、いろいろな色が次から次に認識されてしまうのです。
つまり「錯視(さくし)=視覚に関する錯覚(さっかく)」といえます。
ちなみに見え方は個人によって差があります。